日々のみおしえ

04月25日

何時までも気随気儘(きずいきまま)で通るなら迷いの道もひらかれもせず

人が生れて死ぬ迄の間を終始一貫と教えられております。生まれる時に喜ぶならば、死ぬ時も喜ばなければならない訳でありますが、それが人の心の常として分かっていながら実行が出来兼ねます。戴く時は喜び、出す時は惜しみ、悲しみ、怒りだすなどとその心遣いが不充分で、物の出しいれにしても出す時と戴く時と同じ心でなければならないのに、その調和が取れません。人の心というものはいかに気随気儘であるかということがはつきりと分かる筈(はず)であります。何時迄も気随気儘で通るなら行き詰まりは開かれず、幸福にもなれず、人に嫌(きら)われ、寂しい人生を送らなければならないことになります。一日も早く心改めて進む可(べ)きであります。