日々のみおしえ - 3月3日

3月3日

ひな祭り何処も彼処(かしこも)も喜びを 分ち合いして楽しかりける

人の命が母の胎内に宿り成長することは、人知で計り知ることは出来ません。なれども天地の法則によって、宿って三ケ月にして男女の区別がつき、五ケ月にして完全に身体の組織が出来ます。七ケ月にして此の世に産まれて成長していかれるだけの力が出来るのであります。そこで三つ、五つ、七つと、完成した喜びを大勢の人から祝って戴くのです。女児には雛祭(ひなまつり)があり、男児は鯉のぼりを立てて、勝負をしても勝ち抜かれる様に立派に強くなれと祝うのであります。昔も今も祭り事は、飲む、食べる、遊ぶことでなく、尊い教訓であります。人と人とが和合し、幸福を産み出し、国家も社会も家庭も円満に生活が出来る様に、協力することが祭り事なのであります。楽あれば苦あり、相互いに幸福を産み出していかれる様に、誠業に励まねばなりません。