今月の言葉

2024年4月


牛車を引いて大道を歩む青年も

目標もなく、根拠もなく、教え導かれることもなく、我執貪欲で進むような人であるならば、一時は良いとしても、いつしか破滅することは理の当然であります。物知りや利口になることが悪いというわけではありませんが、世の中は権力や富だけでは生活でき難いのであります。

牛車を引いて大道を歩む青年も、田に鋤鍬を持って土地を耕し、種を蒔き、労働に従事する農夫もそれぞれの役割を持って、人が生きるために努力をしてくださっているのであります。
車に乗って走っていても、あるいは歩いていても、その人たちの勤労に対して尊敬の念を忘れるようではなりません。見ず知らずの人でも、自分の生活に陰になり陽となって後援していただいていることを知らねばなりません。