日々のみおしえ - 9月26日

9月26日

迷う人誠捧げて導くも徳を積んだり流すことなり

人は人である故に、相互いに人徳を備え、対立の無い様にすべきでありますが、思う様にもなりません。人の階級には幾段階もありまして、人知で計り切れない程の不公平があります。それ故に、他人の言動を見聞して、妬(ねた)みそねみを起こし、自己の足らない処も弁(わきま)えず、特に現今の世に於いては、資本家と労働者の間に於いて内輪同志の中で対立をし、争いが絶えません。内輪同志で争えば立派な製品も作れず、利益もなく、心身疲労して両者が破滅するのでありますが、それを悪いと思わず、自ら不幸に陥(おちい)ることを知らずに居ります人が多いのであります。団体交渉をせねばならぬという様な醜い姿を反省すべきであります。