日々のみおしえ - 8月16日

8月16日

病む人はよろずの恩を知り乍(なが)らお返し出来ぬ証拠なりけり

病むということにはいろいろ種類がありますが、先ず肉体の悩みは最も身に感ずることであります。親子、夫婦の不和になることも、肉体の患いの次に苦しいことであります。事業の悩み、金融の悩み、学生は試験、卒業すれば就職、又男女の問題という様に、万事悩みというものが人生生活を暗くして参ります。この悩みを浄化し、正しく朗らかに生活して行く為に修養するということが重大なのであります。世の中に修養することを否定する人は少ないと思いますが、一般に無関心の人が多い。重大なことを懸命に思わず、自己主義や自己満足のみに捉(とら)われ易い。一日も早く神の赤子であることを自覚し、病み患いを浄化しつつ修養実践していかれる人にならなければなりません。