日々のみおしえ - 1月3日

1月3日

ねがう事叶わぬ時も油断なく 誠の業(わざ)をはげみましませ

人の世は過(あやま)ちが多い。油断、自惚(うぬぼ)れ、虚栄心が強く、修養の足らない処から、人の道は弁(わきま)えておりましても過ちが多いのであります。 過ちを冒してから神や仏におたのみをする、或は人にお願いをする事等多いが、そんな心では何時迄経っても進歩がない。自ら工夫体得して産み出し、造りあげ、若(も)し破壊された時には、尚一層努力して、今迄以上のものを造りあげる苦心がなければなりません。誠捧げるとは、我執貪欲を取り去り、忠実に努力をすることでありますが、嘘(うそ)や、お世辞の中には、生花と同じ様に根がありませんから其の場限りであります。難業苦行の中から光を見出し、徳をつまれる様に心がけねばなりません。