人目を気にせず、スーッと身体が動く
ある日、電車に乗っていると、白杖を持った人が小田急線の途中から乗り込んでこられ、私の近くに立ち、新宿駅で降りても私の側に付いておられるので、声を掛けてみると、南口改札口から中央線快速で東京駅まで行かれるとのこと。「それではご一緒に」とJRのホームに向かい、「どのへんに乗られますか」と尋ねると、前の方がよいということでお連れしていると列車が到着、乗車されている人にひと声かけて、「気をつけて行ってらっしゃい」と言って私は池袋へと急ぎました。無事着かれますようにと心はさわやかに、ご本部の玄関へ、ご神前でまた今日のお礼を申し上げて感謝いたしました。 みおしえのお陰であれこれ人目を気にせず、ためらうことなくスーッと身体が動く――自分の心と身体が自然と動いてくれる有難さは、何と気持ちのよいことでしょうか。教祖様はいつどこにいても見ていて下さる、つながっているとまた信じる感性が深く心に刻まれました。 どんな出来事も環境ととらえるなら、今与えられた環境を素直に受け入れ、行動し、そこから学び、知恵をいただいてまた一歩踏み出せたらいいのだと思いました。
(T女 会員の手記を基に一部編集したものです。)