会員の思いと行い

同じ目標を持った人たちとの「共創」

今世界中の社会、企業、コミュニティで「Diversity(多様性)、Equity(公平性)& Inclusion(包括性)」(DE&I)が重要視されています。人種 、国籍、信教、性別、教育歴など背景の異なる人々が集まり、それらの人たちが差別されることなく公平に扱われ、互いに排除されることなく受け入れられ、互いに尊重されることが社会や企業の発展にとって重要なことだという考えです。そしてそれが「持続可能な世界」の実現に不可欠と考えられています これらの運動は教祖出居清太郎先生が私たち捧誠会員に託された悠久世界平和運動と重なるところがたくさんあります。

出居清太郎先生がご昇天されて40年、世界は大きな変革の時代を迎えています。その流れは確実に先生が目指された萬霊万物尊愛に基づく悠久世界平和に向かっているように感じています 先生は悠久世界平和建設のために、ある意味で体制と戦ってこられました。先生ご昇天 から40年経った今、コロナ 禍を経て、先生の志を理解する人は大幅に増えていると信じます。私たち会員は、悠久世界平和建設を旗印に、戦うというよりは世界中の同じ目標を持った人たちと「共創」していくことが求められていると思います。

ロシアによるウクライナ侵攻、それに伴う世界の分断は世界平和運動と逆方向に向かっています。これは世界平和の実現が決して容易なことではないことを物語っています。私たちは萬霊万物尊愛に基づく悠久世界平和建設の重要性を発信し、行動をもって模範を示し、 世界の人たちに感動を与えていかなくてはならないと思います。 本会は交流を大切にして活動を展開してきましたが、コロナ禍を経て、デジタル技術の進展により、交流の選択肢が大きく増えました。特に遠隔地との交流が容易になるとともに、国境を越えた交流も、言語の壁も解消されつつあり、容易になってきています。

昭和28年に琴平支部の発会式が当地のお寺で開催されましたが、その時檀徒や本山から、仏教寺院で神道系の新宗教の式典が催されることに異論の声があがりました。しかし教祖出居清太郎先生の「宗旨一神」の理想(教えは 天地自然の法則のよって生ずる大極(神)のもとで一つであること)が理解され、宗教・宗派の違いを超えて発会式の開催に至ったのでした。 人類の長い歴史の中で、宗教間、宗派間の争いが続いてきました。教祖出居清太郎先生の「宗旨一神」の思想は画期的なものであり、それはまた「萬霊万物尊愛」とも通ずるものだと思います。

H男 会員の手記を基に一部編集したものです。