日々のみおしえ - 8月5日

8月5日

闇(やみ)の世も徳を畏(かしこ)み努力せば禍(わざわ)い転じ福となるなり

心迷い不愉快な時には、見ること聞くことが正しく見られず聞かれず、肉体を養う食糧でさえも戴く気が出て参りません。それ故に人の心の迷いというものは人の生活を破壊する第一歩であります。金を貯えるよりも、名誉を得るよりも、権力を求めるよりも、魂を磨き太らせ成長させて、迷いを取り去り、心の持ち方を強く正しく持ち替え、心の汚れを洗い清めることは、大事業であります。此の責任ある大事業をなし遂げる宗教人は、今、何をしているでしょうか。しかしこれは宗教人のみに任せることでもありません。数多い宗教人の其の中に、選ばれたる先覚者は指導力を持ち、重大なる責任を果たさなければなりません。又各個人に於いても、迷信を打破して自己の魂を尊重することを忘れてはなりません。