日々のみおしえ - 2月21日

2月21日

天恩の慈悲を悟りてつとめなば悩める人も心ゆたかに

天地の間には万物一切が生きて活かされて成長して居ります。その力は皆、無限の徳と力と愛であります。この三つの理を学び修めて行えば、誠に立派な平和が建設されるのであります。天恩(てんおん)の慈愛、父母の恩だけでも弁(わきま)えて実行すれば、患いも転化して福となります。人の肉体に於ける体温は、一年三百六十五日の日月(じつげつ)の回転を教えて居ります。三六度五分の体温は人から戴いているのでなく、これこそ神の慈愛であります。この慈愛に感謝が出来ず、報いることが出来なければ、迷い苦しむことは当然であります。自分は実行もせず、気随気儘(きずいきまま)で通り乍(なが)ら、福を戴きたいと言う様な卑(いや)しい気持ちは許されません。神仏に救いを求めるには、誠実な行いをしなければなりません。それには、大恩(体温)に報い人の恩義を忘れず、終生の奉仕に励むより外にありません。