日々のみおしえ - 5月28日

5月28日

人が見てどうやこうやと語りても迷いの心もたず持たさず

人の行いを見てどうだこうだと語り合うことも悪い意味ではないが、人の美徳を語り、悪い所は削り、真心で導くだけの博愛の心を持たねばなりません。只悪説を唱えて侮(あなど)り、踏み潰(つぶ)す様な悪質を持たず、徳ある人と協力して話し合い、足らない者を批判するよりも、良い方向に導くことが肝要であります。例えば捨てられる様な屑紙でも、新しく作り直し、又作り直されて、一枚の紙にも無駄はありません。この世の中には決して使われない無駄な物は無い様に、努力をすれば汚物も肥料となりお役に立って居ります。協力をし正しい生活をして行く為には、先ず万人の心が迷わず、相互いに広い暖い心にならなければなりません。心が汚れたり乱れたりすれば何を為(な)してもよいものは出来上りません。