日々のみおしえ - 7月13日

7月13日

一筋の誠の道に進まんと努力すれども迷い来るなり

常に艱難辛苦(かんなんしんく)が身に振りかかり苦労することも、善し悪しを教えて下さる為の慈愛なのであります。それを知らぬ為に苦難を悲しみ、苦難から遠ざかろうとすることは心の弱さであります。艱難辛苦も神慮の試練であり、慈愛であり、人格完成への錬磨であります。掘り下げて悟って行けば有り難いことが判然するのであります。有り難いという文字は難有りと教えられて居ります。如何(いか)なる障害や誘惑も、一筋の誠の道を弁(わきま)え、乗り越して行かれる様に常日頃修養実践して、物心両方面の糧を貯え、準備をして置かねばなりません。日頃努力もせず、艱難辛苦に遭遇した時に心を挫(くじ)き悲しむ様では、明るい道も踏み外し、折角の幸福も取り逃がしてしまうのであります。