日々のみおしえ - 11月29日

11月29日

世の人よ魂を磨きて生きる為如何(いか)なることも乗り越してゆく

お互いに生き活かされて努力していく人は、肉体のみの勤労でなく、肉体を動かしていく自己の魂を磨かなければなりません。目にも見えず手にも取れぬ魂を磨くことは、誠に出来難いことでありますが、といって磨かなければ肉体の動きが狂ってまいります。人の作った機械でも、塵(ちり)や埃(ほこり)が積もり錆がついてきますと、機械の回転は鈍ってまいります。そして最後に破損することは、人知でも分かることでありましょう。それと同様に肉体も魂の動きによって回転するのでありますから、常に魂を洗い清め、心の持ち方、使い方に注意して、日常生活をよりよく送るべきであります。心の持ち方、使い方が狂えば、人の生活に狂いを生じ、世は滅亡して了(しま)うことは理の当然であります。