今月の言葉

2025年9月

 

天地万物を動かしている元を神、大極、「いのちの親」と呼ぶ

地球は日月を中心として運行しております。そして夜があり、昼がある。陰と陽によって地球が回転している。その回転させていく元、これを大極、すなわち神と命名し、また「いのちの親」と信じております。 「いのちの親」と申しましても、人の姿として表しておりませんから、迷信的に考える人がいるかもしれませんし、また納得いかないで迷う方もありましょうが、「いのちの親」を神と称し、大極と教えます。

どこに居住しておりましても、どんな隠れ家に身を隠していても、空気は通ってくるでしょう。大恩の熱は流れてくるでしょう。空気も大恩の熱も私たちの肉体を守ってくださっている。また内臓の器官も人の力によって動いているのではない。内臓の器官を動かしてくださっているところの「いのちの親」は、いたるところで私たちを守護し、いたるところで見てくださっているのであります。
それですから、朝「いのちの親」に、その前で謹んで、すなわち心をきれいにして、己を虚しくして拝み申すことは、今日無事に、つつがなく、「いのちの親」の心に添えるように、また生みの親をはじめ万物全ての恩恵に報いていくことをお誓いいたしますと誓い、約束
するのであります。それゆえに「いのりのことば」は「誓いのことば」とも教えております。

(出居清太郎著『誠書』第3巻より)