2023年11月
世に学者は多いが、覚者は少ない
数多い人の中には、学者は多いが覚者は少ない。足らない人は多いが足る人は少ない。天地万物の大恩に報い、人の恩義に報いる人は少ない。人のものもわがものも乱用する人は多いが、ものを大切に、尊敬し、愛する人は少ない。
喜びを求めようと欲するならば、神の道を信じ行い、人の恩義を忘れず、終生の奉仕に努め、人の協力を破壊してはなりません。
この人は何を欲しているか、その判断をつけて欲するものを差し上げ、良い心にさせ、立派な行いをするように導くことこそ大事であります。ただ物を与えれば喜ぶだろうというような軽率な考えで差し上げるのはよくありません。いただく人も、頂いた恩義に感謝し、それに倍して報いる努力をしてこそ喜びが巡ってくることになります。
(出居清太郎著『みおしえ』)