今月の言葉

2024年6月


人を差し押さえしてはいけない

心が病み、身が病み、 そして迷い苦しむのでありますが、この悩みからいかに抜け出そうか、この苦悩をいかに打破するか、迷信を打ち破り、卑俗な奇跡の存在を否定して純真無垢に、動揺転倒しないように進むにはいかにすればよいか、こういうことを毎日苦心して勉強しているはずであります。

いざという時に、人も集まり、金も集まり、健康にも恵まれる―ゆえに成果が上がるのであります。それが、大事な時に病気になったり、仕事が途切れて資金に窮したり、来るべき人が来ない、すなわち収入にしても人にしても、入ってくるべきものが入ってこない、これでは成果が上がりません。全てのものが食い違ってくるというのは、食い違いの種があるからであります。

人が正しい道を踏み行おうとしているのを邪魔したり、止めたり、遮ったりしてはなりません。これは毎日のようにあることです。日常生活に大なり小なり必ずあることですから、よく学び修めて、人を差し押さえすることのないようにしてください。 よく人の行動に干渉する人があります。行こうといえば行くなという。しようとすればするなという。いわゆる“おせっかい”であって、これは言葉を替えていえば、人の行動の差し押さえであります。人の希望の妨害であります。喜んでしようとしているのを「しなくてもよい…」という。そこでそうかと言ってせっかくの仕事をやめてしまう。このように人の実践を差し止める、抑える、邪魔する…、ここのところをよく勉強してください。

(出居清太郎著『誠書』第1巻より)