今月の言葉

2025年7月

 

人を見下していると“血が下る” 

己が正しいとうぬぼれて人を見下す。気が短くて、人の言葉を素直におさめられず、わかっている、うるさいと怒鳴る。うるさい―というのは夏のハエのようなもので、素直に「ハイ」と言えない。ですから呼吸器の患い、胃潰瘍などで血が下る。痔を病んで血が下から出る。
すべて“血が下る”というのは、気位が高くて反省ができない。反省できないから改めるということがない。万事に批判が先に立つ。理屈で物事を片付けよう、金で片付けようとする。物や金や理屈で解決していこうというのでありますから、神や仏へのご縁も遠い。まことに単純で狭量であります。こういう人はやはり、胃潰瘍、肺病にかかって血が下るということになるのであります。

(出居清太郎著『誠書』第1巻より)