日々のみおしえ - 8月4日

8月4日

機に臨み事に当たりて怠らず誠の業(わざ)を励みましませ

お互いに日々の務めに誠を捧げ、私の意を用いず、協力と融和に励んでいかなければなりません。如何(いか)なることがあろうとも動揺顛倒(どうようてんとう)することの無い心を常に養い、いざという時には奉仕の精神を発揮す可(べ)きであります。但し、奉仕の精神は、いざという時のみでなく日夜懸命に養うことを忘れてはなりません。製品も作る人の心が忠実でなければ、出来上がった製品に対して、用いる人は尊敬も愛もなく、僅(わず)かな寿命で毀(こわ)れてしまいます。人の生活に必要な製品には人の勤労の尊い念が通って居りますから、値段の高低に拘らず尊び愛し長く役に立ちます様に取り扱いを丁寧にした時、其の功績によって人の寿命も伸び、事業も伸びて、人から破壊される様なことも少なく、長く事業が続いてまいります。