7月10日
花も咲き実りて来ても油断せば幸なる道も悩みくるなり
雑草は踏まれたり雨風に苦しめられたりし乍(なが)ら花を咲かせております。人が手入れしたものでもなく、肥料を与えた訳でも無いのに、踏まれ乍らも花を咲かせ道行く人に慰安を与えて居ります。一輪の花、一株の草にも生命があります。鋭利な鎌や鋏(はさみ)で切り取られ乍らも人の心に慰(なぐさ)めを与えて役立って居りますのに、人は無関心でおります。花一輪にも合掌し感謝を述べねばなりません。ましてや肉体を養う栄養分に感謝が出来無い様であってはならないのであります。病気になった場合には過去を省みて、一輪の花にも感謝したか、一株の草にも合掌したかということをしっかりと胸に手を当てて考えるだけの心掛けでなければ早々と回復は致しません。