6月29日
万難を乗り越す心養うは仕合わせのもと作る事なり
人が生きて活かされて行く為には、迷いや苦しみが多く重なり、幸福になりたいと思えば破壊され、正しいことを信じ事をなそうと思えば妨害され、いつの世にも争いは絶えません。何故争わなければならないのか。仲良く協力融和が出来ないのか。争ってはならぬ、迷ってはならぬということは、教えられなくても自分自身よく知り、人にも伝えてい乍(なが)ら、真に切ないもので、争いをしなければならない境遇に追い込まれていきます。それ故に、万人は神仏を否定したり、目上を侮(あなど)ったり、目下を慈(いつくし)まなかったりする様なことでは、何時の世になっても立派な国家を建設することも出来ず、人格の完成などは不可能であります。