日々のみおしえ - 4月22日

4月22日

これ程に苦労艱難(かんなん)ありしとは何の因果(いんが)と不満思わず

日常生活に最も大事なことを忘れ、又思わず、軽卒に考えたり、無関心でおることが多い。目先きの物の取引等に於いても金が無ければ出来ないので、金程尊いものはない、有り難いものは無いという心持を植え付けられておりますが、尊い命迄金の為に無くして行く人が多い。生命を軽んずる者は、火水風を軽んずると同じであります。十円の金を軽んずる者は、一万円の金に困る時が参ります。髪の毛一本を尊び愛することの出来ない人は、肉体の患いによって戒(いまし)められます。人の手の指の爪等は切られても切られても無条件で伸びて参ります。爪を尊ぶことが出来ず、愛する事の出来ない人は、人生を冷たく悲しく終わります。