4月2日
慢心と油断の心もつならば正しき道もふみ外すなり
人の心は絶えず見る聞くことによってくるくる変わって参ります。見れば欲しい、聞けば惜しい、怒り、慢心、我欲、嫉妬等が動いて参ります。人にほめられ油断をすれば、慢心の心が湧き出て、正しい道もふみ外すことが多い。常に謙虚な心、広く暖かい、万事を抱擁(ほうよう)する心でなければなりません。心の持ち方、使い方は、目にも見えず手にも掴(つか)めませんが、月日がたてば形に現れて参ります。善と悪との対立は昔も今も変わりありません。善いことをすれば幸福となり、悪いことをすれば不幸に陥(おちい)ることは理の当然であります。永い間には必ず善悪の結果が現れて、其の人の生活を幸、不幸に導いてまいります。