日々のみおしえ - 2月5日

2月5日

何時照るか何時よくなるかと思うより其の日其の日に徳をつまれよ

人は見る聞く度に心が動き、肉体が動いてまいります。すべて心の動きによって肉体は動きます。それ故に心の動きをあやまれば肉体に故障がまいります。人は己れの希望が叶えば喜び、叶わない時は心が沈み勝ちであります。何時どうなるか、何時になったら此の身が幸福になるか、またあの人も、この人も幸福になるかと思うよりも、聖人君子の訓戒を良く守り、信じて行い、小さな知恵で考えるよりも、塵程(ちりほど)の物でも大切に取り扱い、足らない人も足る様に導き、お役に立たせて戴ける様に心掛けていけば、その徳によって我身も幸福になれます。己れを虚(むな)しゆうして徳を積み及ぼすことによって善悪が決定するのであります。